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2024/11/08

地震に強い家づくりについて~耐震等級3のメリット、デメリット|地震対策と建築計画

地震に強い家づくりについて~耐震等級3のメリット、デメリット|地震対策と建築計画 画像

日本は地震が多発する国であり、家を建てる際に考慮すべきポイントのひとつが耐震性能です。
特に、最高水準の耐震性能を持つ「耐震等級3」の取得を検討されている方は、その必要性や費用対効果について悩まれることも多いのではないでしょうか。

このコラムでは、耐震等級3の住宅を選ぶ際のメリット・デメリットを詳しく解説し、失敗や後悔を防ぐためのポイントをご紹介します。

安心できる住まいを実現するために、どの耐震等級を選ぶべきかを迷われている方や、コストと安全性のバランスを取りながら理想の家づくりを目指す方は、ぜひ参考にしてください。

1. 地震のメカニズムと住宅への影響

日本は「地震大国」とも呼ばれるほど地震の多い国です。地震は、地球内部のプレートが動くことによって引き起こされます。日本は4つのプレートが交わる地点に位置しており、その結果、大規模な地震が頻繁に発生します。

このような状況下で住宅を建てる際、耐震性能が重要になるのは明らかです。家を建てる際に地震対策として採用される基準の一つが「耐震等級」です。
特に、家族を守るために耐震等級の選定は慎重に行う必要があります。

2. 耐震等級とは?

耐震等級は、住宅の耐震性能を示す指標で、1から3の3段階に分かれています。
等級が高いほど地震に強い家となります。
これらの基準は「品確法(住宅の品質確保の促進等に関する法律)」に基づき定められており、特に耐震等級3が最高レベルの耐震性を持つものとして評価されています。

耐震等級1:建築基準法で定められた最低限の耐震性を有し、震度6~7の地震でも倒壊しない性能。
耐震等級2:等級1の1.25倍の耐震性能。主に学校など公共施設で採用される。
耐震等級3:等級1の1.5倍の耐震性能。警察署や消防署など重要な施設で必要とされる。

3. 耐震等級3の家を建てるメリット

耐震等級3の家を選ぶことには多くのメリットがあります。地震対策として、最高レベルの耐震性能を持つ家は安全性だけでなく、経済面でも有利です。

メリット1: 大型地震への強さ

耐震等級3の住宅は、震度7相当の地震にも耐えることができ、倒壊のリスクを大幅に軽減します。
これは、震度5強の地震に対して損傷をほとんど受けずに耐えられる耐震等級1に比べ、さらに1.5倍の強度を持つためです。
耐震等級3を選ぶことで、家が地震によって深刻な損傷を受けるリスクを最小限に抑えることができます。

具体例として、2016年の熊本地震では、耐震等級3の住宅が多くの損害を免れたことが報告されています。
このように、実際の大地震でも耐震等級3は大きな役割を果たしています。

参照(熊本地震 耐震等級3 倒壊)

メリット2:地震保険料が安くなる

地震保険は、住宅の耐震性能に応じて保険料が変わります。
耐震等級3の家は、最大50%の割引を受けることができ、保険料負担が大幅に軽減されます。
これは長期的に見ても家計に優しい選択です。

メリット3:住宅ローンの金利優遇

耐震等級3を取得することで、住宅ローンの金利優遇が受けられる場合があります。
たとえば、「フラット35S」では、耐震等級3に対応した住宅は金利が引き下げられ、返済負担を軽減することができます。

メリット4:資産価値の維持

耐震等級3の家は、耐震性が高いため資産価値も高くなります。
地震による損傷リスクが低いため、将来的に売却する際にも評価が高く、売却時に有利になります。

4. 耐震等級3の家を建てるデメリット

一方で、耐震等級3の住宅を建てる際には、いくつかのデメリットも考慮する必要があります。

デメリット1:コストが高くなる

耐震等級3を取得するためには、建築材料の強化や工事の手間が増えるため、建築費用が上がることがあります。
また、耐震等級3を証明するためには第三者機関による認定が必要で、その分の費用もかかります。

デメリット2:間取りに制限が出ることもある

耐震性を高めるためには、壁の配置や柱の位置を工夫する必要があり、間取りの自由度が制限されることもあります。
しかし、これも設計の工夫次第で解決できることが多く、経験豊富な工務店であれば、耐震性とデザインの両立を図ることができます。

デメリット3:後から変更できない

耐震等級は家の設計段階で決める必要があります。
施工後に等級を上げることは非常に困難です。
そのため、家を建てる際には最初からしっかりとした計画を立てることが重要です。

5. 耐震等級3の家で後悔しないためのポイント

耐震等級3の住宅を建てる際、後悔しないためのポイントをいくつか紹介します。

Point1:「耐震等級3相当」に注意

「耐震等級3相当」とは、正式な認定を受けていないが同程度の性能があるとされる表現です。
これに対し、正式に耐震等級3を取得した住宅は、地震保険や住宅ローンの金利優遇が受けられるなど、確実なメリットがあります。
高屋工務店では、耐震等級3の認定取得を前提とした家づくりを行っていますので、安心してお任せください。

Point2:耐震等級3が本当に必要かを見極める

耐震等級1や2でも地震に耐えられるケースも多いですが、家族の安全性を最優先に考える場合、耐震等級3は非常に重要な選択肢となります。
特に、大きな地震が予想される地域に住む場合には、耐震等級3の家が推奨されます。

Point3:実績豊富な工務店を選ぶ

耐震等級3をしっかり取得できるかどうかは、工務店の技術や経験に大きく依存します。
高屋工務店では、多くの耐震等級3の住宅を手掛けてきた実績があります。
お客様の理想の間取りやデザインに合わせつつ、最高レベルの耐震性能を実現する家づくりを行っています。

6. 地震に強い家づくりのポイント

耐震等級3を取得することが地震に強い家づくりの基本ですが、他にも地震対策としての工夫があります。

6.1 地盤の強さを確認する

地震に強い家を建てるためには、まず土地選びが重要です。

地盤が弱い場所に建てた家は、耐震性能が高くても大きな被害を受ける可能性があります。

地盤調査をしっかり行い、必要に応じて地盤改良を行うことが大切です。

6.2 建物の形状を工夫する

建物の形状も地震に対して強さに影響します。

シンプルな四角形の家は、複雑な形状の家に比べて地震に強いです。

また、重心がバランスよく配置されている家は揺れに強くなります。

7. まとめ

日本は地震が多発する国であり、家を建てる際に考慮すべきポイントのひとつが耐震性能です。
特に、最高水準の耐震性能を持つ「耐震等級3」の取得を検討されている方は、その必要性や費用対効果について悩まれることも多いのではないでしょうか。

このコラムでは、耐震等級3の住宅を選ぶ際のメリット・デメリットを詳しく解説し、失敗や後悔を防ぐためのポイントをご紹介しました。

安心できる住まいを実現するために、どの耐震等級を選ぶべきかを迷われている方や、コストと安全性のバランスを取りながら理想の家づくりを目指す方は、ぜひ参考にしてください。


高屋工務店では、地域に根ざした豊富な施工実績を活かし、耐震性と快適性を両立した住まいづくりをご提案しています。

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